Concrete CMS の特徴は?強みは?提供形態は?まとめ記事【2024年版】

菱川拓郎
菱川拓郎

Concrete CMS とはどんなCMSなのでしょうか?本ブログでも何度か取り上げてきた話題ですが、古くなっていたりまとまっていなかったりしましたので、改めて1つのブログ記事としてまとめてみることにしました。今回は「2024年版」と題し、今後も時々新しい記事にバージョンアップして書いていきたいと思います。

Concrete CMS の3つの特徴

直感的操作

Concrete CMS が誕生してから一貫したDNAは、直感的操作でWebサイトを編集できることです。ページの各部は「ブロック」として管理されており、ブロックをドラッグ&ドロップで配置することで直感的にページの編集を行うことができます。

よくCMSの要件表に「プレビュー機能があるかどうか」という項目がありますが、Concrete CMSの編集モードは、プレビューをそのまま編集できるようなものです。一度慣れてしまうと、入力画面から完成形を想像しながら更新するスタイルにはもう戻れません。

操作感については、弊社のブログ記事「直感的な操作で更新できるCMS、concrete5の「編集モード」とは?」もご参考ください。

CMSの世界も進化しており、今では Concrete CMS のようなブロック型の CMS も珍しくなくなりました。むしろ、後発の WordPress のブロックエディタの方が洗練されているとすら言えるでしょう。しかし、Concrete CMS には直感的操作だけではない大きな魅力があります。

高い拡張性

私が当社の創業前に Concrete CMS に出会った時、開発者として感じた最大の魅力が高い拡張性です。よくあるCMSは「自由度の高いテンプレートエンジン」といった印象で、「拡張性が高い」とは言えません。そのCMSにない機能を追加し、その追加機能が安定して動くこと。そんな「開発フレームワーク」としても使えるCMSを探していた私にとって、Concrete CMS(当時は concrete5 という名称でした)はまさにその期待に応えてくれました。

開発フレームワークとしての高い拡張性を持ちつつ、直感的操作のリッチな編集機能を備えたCMSである Concrete CMS を使えば、さまざまなカスタマイズのご依頼に対して自信を持ってお応えすることができます。最も長くメンテナンスしているお客様は、すでに concrete5 を14年お使いいただいており、その当時に開発した機能がまだ動いています。これは素晴らしいことだと思います。

セキュリティ

CMS の導入をお考えの方にとって、ますます関心が高まっているのがセキュリティの心配ですが、Concrete CMS は、上場企業や大学・官公庁を含む様々なお客様にセキュアなCMSとして信頼をいただいています。

私も創業前はCMSがハッキングされた事例を何度も経験してきましたが、Concrete CMS に注力し当社を立ち上げてからは、幸いハッキングされた、改竄されたという事例は1件もありません。もちろん、シェアがトップのCMSに比べてマイナーなConcrete CMSは、そもそも攻撃の対象になりにくいという事情もあります。しかし、それだけではないちゃんとした理由があります。

Concrete CMS はアメリカ政府機関にも採用されており、開発元は情報セキュリティの国際規格 ISO:27001 等の認証を取得。安全に配慮したセキュアなソフトウェア開発を行っています。専門のセキュリティチームもあり、報告された脆弱性に対しても適切に対応できる体制を整えています。

また、機能面でセキュリティに配慮されているのも特筆すべきでしょう。ブルートフォース攻撃対策やセッションハイジャック攻撃など、主要な攻撃に対するセキュリティ機能が標準搭載されており、セキュリティ対策にプラグインを頼る必要がありません。さらに、管理画面から何でも好きなプラグインがインストールできてしまうCMSもありますが、Concrete CMS は公式のマーケットプレイスからしか追加機能のインストールはできません。マーケットプレイスは全てのアドオンが人力で審査されており、安全なアドオンのみインストールすることができます。

security-protection-anti-virus-software-60504 (1).jpeg

高機能

最後にご紹介したいポイントが、その高機能さです。Concrete CMS は無料で利用できるオープンソースのCMSですが、エンタープライズ向けのCMSとして十分な機能を備えています。

Concrete CMS の主な機能を箇条書きでご紹介します。

  • コンテンツ編集機能
    • 60種類のプリインストールされたブロックをドラッグ&ドロップで配置
    • レスポンシブレイアウトの挿入
    • YouTubeの埋め込み
    • SNSシェアボタンの配置
  • ブログ機能
    • カテゴリー、タグ、月別アーカイブ等の自動生成
    • RSSフィード
  • コンテンツ管理機能
    • コンテンツのバージョン管理、差し戻し
    • コンテンツの公開・非公開設定(予約機能も含む)
    • 承認ワークフロー機能
  • 会員サイト機能(ログイン・会員登録・メールアドレス認証・パスワード再発行等)(参考ブログ記事
    • パスワード必須ルール(英数字記号の要否、最低文字数など)の設定機能
  • お問い合わせフォーム作成機能
    • CMSから項目を設定できるフォーム機能
  • 画像素材等のファイル管理
  • データベース機能(参考ブログ記事
  • イベントカレンダー機能(参考ブログ記事
  • SEO機能
  • 多言語サイト管理機能
  • マルチサイト管理機能
  • アンケート機能
  • コメント機能
  • REST API

 

Concrete CMS の提供形態は?

Concrete CMS は、MITライセンスで提供されている、オープンソースCMSです。よく弊社から購入しないと使えないと勘違いされている方もいらっしゃるのですが、どなたでも無償で、公式サイトからダウンロードして、自分の環境にインストールすることができます。

ソフトウェアが完全に自由に使える代わりに、作者は何らの責任も負わないというのがMITライセンスとなっています。もちろん、サポートもありませんので、もしサポートを受けたい場合は、そのようなサービスを提供している企業に依頼することになります。弊社では Concrete CMS のアプリケーション保守サービスを展開しており、CMSのバージョンアップ、不具合の調査・対応などをお客様に代わって実施しています。

コピーレフトではないMITライセンスで提供されている Concrete CMS の場合、追加機能は非オープンソースライセンスで配布することが可能です。そのため、公式のマーケットプレイスでは、オープンソースのアドオンと合わせて、有償で販売されているアドオンも掲載されています。また、開発元が公式に提供している静的HTML出力多段階ワークフローの2つのエンタープライズ向けアドオンは、日本国内では弊社が販売代理店となっております。

 

よくあるご質問・誤解

Concrete CMSは、その長い歴史の中で常に進化してきたCMSです。しかし、中には非常に古いバージョンの知識をもとに、誤解を受けていることがよくあります。そのようなよくある誤解について、ここでは取り上げたいと思います。

Concrete CMS はブログは作れないんでしょ?

非常によく聞くご質問ですが、大丈夫です。ブログは作れます。そもそも、このブログ記事を更新している当サイトも Concrete CMS で動いていますしね。確かに、10年以上前のバージョンでは、厳しいなと思うことがありました。

Concrete CMS はマルチサイト機能はないんでしょ?

待望されていたマルチサイト機能(1つの管理画面で複数サイトを一括管理するための機能)ですが、バージョン9から正式に実装されました。

マルチサイト機能については、別のブログ記事「[ConcreteCMS 9.1] 機能紹介!「マルチサイト」編」でもご紹介しています。

Concrete CMS は REST API がないんでしょ?

2019年からベータ版として搭載されていたものの、なかなか正式リリースに至らなかった REST API ですが、バージョン9から正式に実装されました。

使い方は別のブログ記事「Concrete CMS の REST API の使い方まとめ」でもご紹介しています。

Concrete CMS はいつからあるの?concrete5との関係は?

Concrete CMS は、2003年に Franz Maruna と Andrew Embler という二人のエンジニアの手によって生まれました。当初はオープンソースではありませんでしたが、2008年6月にオープンソースライセンスとして最初にリリースされました。この時、CMSの名称がその当時のメジャーバージョンの数字を採って、concrete5に変わりました。この辺りの経緯は、公式サイトのブログ記事「History」に詳しく書かれています。

その後、2021年7月に、concrete5は再びConcrete CMSという名前に戻ることが発表されました。名前は変わったものの、concrete5とConcrete CMSは同じソフトウェアです。

 

いかがでしょうか。Concrete CMS の理解のお役に立てれば嬉しいです。

本記事で取り上げた内容、疑問以外にも、ご質問があれば追記しますので、SNSやお問い合わせフォームなどでぜひご質問ください。