入って安心!Concrete CMS アプリケーション保守サービスのご紹介

菱川拓郎
菱川拓郎

「必要なんだろうけど、具体的に何をしてくれるのか分からないな」というのが、CMSの保守ではないでしょうか。
同様のサービスを提供している各社によって対応内容が異なるのもまた、分かりにくいポイントかと思います。

本記事では、弊社の Concrete CMS (旧称:concrete5)を対象にした「アプリケーション保守サービス」の対応範囲と内容についてご紹介したいと思います。

 

アプリケーション保守サービスの対応内容

アプリケーション保守サービスの対応内容は大きく分けて3つあります。

  • 保守対象の Concrete CMS サイトに生じた不具合の調査
  • Concrete CMS のバージョンアップ作業の代行
  • 弊社の故意または過失によって生じた障害に対する対応

ここからはそれぞれの内容についてご説明していきます。

 

保守対象の Concrete CMS サイトに生じた不具合の調査

CMSをご利用いただく中で、何も問題が起きないことが理想ではありますが、多くの場合、クライアント様に納品させていただくWebサイトにはデザインや機能のカスタマイズを実施しています。そのようなカスタマイズ箇所については、Webサイトを運営していくなかで、当初予期していなかったケースにおいて不具合が発生することもあり得ます。

また、Concrete CMS 自体に存在するバグを運悪く踏んでしまうこともあります。たまには、Chromeなどのブラウザのアップデートによって、挙動が変わってしまうこともあります。

このようなケースが発生した際の窓口としてお問合せを受け付け、まずバグなのか想定仕様なのかを検証し切り分けを行います。

バグであれば、弊社のカスタマイズ時の不備であれば修正も実施いたします。弊社以外の他社様が導入したサイトの場合で、当初導入した他社様の実装箇所が不具合の原因の場合、解決のためのアドバイスまでを行います。

もしバグがConcrete CMSコアの不具合の場合、コアチームに不具合の報告を行います。報告を行うだけでなく、多くの場合は弊社自ら修正を行い、Concrete CMSに修正パッチをフィードバックしています。このような活動の成果として、Concrete CMSの新しいバージョンがリリースされるたびに、弊社エンジニアの名前がクレジットされるようになっています。

保守サービスをご契約いただいている各社様からのご報告によって、オープンソースとしてのConcrete CMSのクオリティも日々高まっているということです。常日頃のご協力に対し、感謝申し上げます。

 

Concrete CMS のバージョンアップ作業の代行

Concrete CMS では、上記のようなバグやセキュリティ脆弱性の修正は、新しいバージョンがリリースされることによって行われます。そのため、CMSを安全・安心に利用し続けるには、新しいバージョンがリリースされたら速やかにバージョンアップを実施することが重要です。新しいバージョンには、使いやすい便利な新機能も含まれますので、バージョンアップをすることで使い勝手が向上することもあります。

このバージョンアップ作業は、Concrete CMS をご利用の方は、ご自身で行なっていただくことが可能です。弊社が独占的にその手段を有しているということではありませんので、もし社内の情報システム部門などで実施することが可能であれば、バージョンアップを社内で行なっていただくことが可能です。これは、Concrete CMS のようなオープンソースCMSを利用するうえでの大きなメリットのひとつです。

一方、バージョンアップの際にきちんとバックアップを取得し、もし失敗した際にロールバックできる体制を整えたり、事前にテスト環境でバージョンアップを実施し、動作に支障がないかを確認したりするのは、それなりに手間と専門知識が必要です。アプリケーション保守サービスをご契約いただいていれば、そのような作業は全て弊社が代行いたしますので、安心してコンテンツの編集に専念していただけます。

月額費用内では、マイナーバージョンアップまでが作業対象範囲となります。メジャーバージョンアップの際は、大きな仕様変更や後方互換性のない変更も行われます。それに伴う改修作業が発生する場合は、別途ご相談とさせていただいております。もちろん、Concrete CMSのプロフェッショナルとして常に情報収集しておりますので、他社様にご依頼いただくより速く、低価格でメジャーバージョンアップにも対応可能です。

  • メジャーバージョンアップ(月額費用外)例:concrete5 5.7.x → 8.x や 8.x → 9.x など
  • マイナーバージョンアップ(月額費用内)例:8.4.0 → 8.5.7 や 9.0.0 → 9.1.0 など
  • メンテナンスバージョンアップ(月額費用内)例:8.5.6 → 8.5.7 や 9.0.1 → 9.0.1 など

 

弊社の故意または過失によって生じた障害に対する対応

上記でご紹介したバージョンアップ作業などの際に、万が一弊社の不手際によって障害が発生した場合も、責任を持って復旧作業まで行います。

 

保守と更新代行の違い

世間ではWebサイトの保守というと、記事のアップやバナー画像の作成など、コンテンツの更新作業を含む、またはそういったコンテンツ更新作業のみを指すという場合も多くあります。特にこれまでCMSを使って来られなかったクライアント様ですと、そういうご認識でおられることが多いように思います。

しかし、弊社のアプリケーション保守サービスには、コンテンツの更新作業は含まれておりません。せっかく自由度の高い、利用アカウント数の制限もない Concrete CMS をお使いいただいているのですから、外部にご依頼いただかずとも、ぜひ社内で日常の更新作業を実施していただければと思います。

社内で更新作業を行なっていくなかで、操作方法のサポートが必要になった場合は、ぜひ別サービスのヘルプデスクのご利用をご検討いただければ幸いです。

ヘルプデスクのご紹介記事:ヘルプデスクでよくあるお問い合わせのご紹介

 

まとめ

保守サービスは、御社がCMSをデジタルコンテンツの基盤として安定的に使用し続けるための、縁の下の力持ちとなるサービスになります。弊社が導入したサイトに限らず、他社様が導入した Concrete CMS サイトであっても、保守のみ弊社で担当することは可能です。もし興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

この記事は「WordPressの保守とは一体何をやっているのか」という記事にインスピレーションを受けて執筆しました。オープンソースCMSを安全に使う上で、ほとんどの考え方は共通と言えると思います。リンク先の記事もぜひご参考にしてみてください!