マカルーデジタル代表の菱川です。当社はこの8月から11年目を迎えます。いつも格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。本ブログ記事は、当社オフィス移転のお知らせになります。
当社は2012年にコワーキングスペース(下北沢オープンソースカフェ)で創業し、その後事業拡大・メンバー増員に伴い事務所を開設、一度はさらに広い事務所に移転もしました。その神田事務所も手狭になり、より広い事務所を契約しようとしていた、まさにそのタイミングで新型コロナウイルス感染症の蔓延による緊急事態宣言が発令されました。賃貸契約は急きょキャンセルし、全社でテレワークに移行する決断をしました。
その後2年間、何度か一部出社を再開したものの、ほとんどの期間をリモートで業務を行ってきました。そのおかげで幸いにも、ますます感染者が増える第7波になっても、社内ではまだ新型コロナウイルスの感染者は出ておりません。
パンデミックにより働き方が急に大きく変えられてしまったこの2年。判断の早い企業はとっくに同じ結論に達していたのかもしれません。当社はついにテレワークをデフォルトの働き方とすることに決めました。
物理オフィスからバーチャルオフィスへの移転
この決断には、Gatherとの出会いが一番大きく影響しました。「IT系の会社なので、元からリモートで問題なかったんでしょ?」とはよく聞かれます。確かに仕事に使うのは持ち運びできるパソコンです。オフィスでなければならない理由はないのかもしれません。
しかし、弊社は受託開発をメインとする企業です。作り上げるものはWebサイトやWebサービス。形の見えるものではありません。形の見えないものを作る過程では、オフィスでのコミュニケーションは必要不可欠と考えていました。
一方、オフィスは必要だが「必ずしも物理的に存在する必要はない」という気づきがありました。Gatherが物理オフィス相当のコミュニケーション手段を提供したことで、リモートで働く際のコミュニケーションの問題が大きく解決したことが、この決断の決め手となりました。
関連ブログ記事:ドット絵だからこそリアルオフィスに迫れる。バーチャルオフィスGatherの他にないメリットと最初の始め方
新しい働き方をどうするのかがはっきりとしないまま緊急避難的な体制がずるずると続いていたことで、働くスタッフには随分と迷惑をかけたことだと思います。また、これまで物理的な距離の近さから自然発生する空気感に期待しすぎていたことも反省しています。
いくらGatherが使いやすいツールとはいえ、五感から感じられる情報量とは雲泥の差があるのも事実です。今後は本腰を入れてバーチャルオフィスの働きやすさを改善していく必要があると考えていますし、バーチャルオフィスを拠点として社風、文化、空気感を醸成していく必要もあるでしょう。
バーチャルオフィスを補完するコミュニケーション基地
そこでもうひとつ計画しているのは、バーチャルオフィスを補完する物理的なスペースの設置です。バーチャルオフィスは日常業務の空間としては十分ですが、親睦・相互理解を深めるという目的にはまだまだ不足していると感じています。
そのため、現在コロナウイルス感染症拡大を受けてクローズ状態の下北沢オープンソースカフェの図書室に月に一回程度集まり、その日は込み入った相談や議論、レクリエーションに集中する日とする予定です。お客様には急ぎのお返事やお打ち合わせができない日となりご迷惑をかけるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
今回の「バーチャル移転」に伴い、会社というものをいちから作り直す覚悟をしています。この大きな変化の時に、卒業するメンバーもいれば、新しくジョインするメンバーもいます。創業20周年に向けて挑戦を続けて参りますので、これからもよろしくお願いいたします。また、ぜひバーチャル事務所に遊びに来てください。レーシングゲームで対戦しましょう!
郵送先住所の変更について
最後に大切なお知らせです。これまでの郵送先は神田事務所となっておりましたが、こちらは廃止となり郵便物は届きません(1年間は転送により新住所に届きます)。今後は下北沢の住所にお送りいただけますようお願いいたします。なお、登記上の本店は以前から下北沢の住所のままとなっております。あくまで契約書等の送り先として設定していた住所の変更になります。
旧住所:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1丁目13番地 大手町宝栄ビル7階
新住所:〒155-0033 東京都世田谷区代田6丁目11番地14号G1
社名変更に引き続き、間をおかず住所変更もお願いすることになりお手数をお掛けいたします。
今後とも引き続きご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。