WEBディレクターとして、日々エンジニアとのやり取りをしながら案件を進めています。
私の役割のひとつに「工数の見積」や「スケジュール管理」がありますが、 社内のエンジニアが外国籍ということもあり、ちょっとした言葉の行き違いが起きることもしばしばあります。
ある日、私は「このタスク、どのくらいの時間かかりますか?」と聞きました。
すると返ってきたのは「今からやります!」という返答。
(えっ…!まだ着手してって言ってないのに!)と思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。
このとき私が知りたかったのは「作業にかかる時間(工数の見積)」だけ。 でも、相手はそれを「作業の開始指示」と受け取ってしまったんですね。
日本語の「つもり」がズレる瞬間
この経験を通して感じたことは、まずは日本語って難しい、ということ。(何年日本人やってるの...
弊社はメールやチャットがメインのコミュニケーションツールなため、誤解のない日本語を使うことを気をつけているつもりではありますが、私が分かっていても相手が同じように受け取っていない場合は齟齬が生まれます。
外国人エンジニアにも分かりやすい日本語で、と思って「どのくらいの時間かかりますか?」と聞いたのもの裏目に出たのかなと思います。
日本語で聞くのが良いか、英語で聞くのが良いか。
そもそも「どのくらいの時間かかりますか?」という質問が分かりやすい日本ではなかったようです。
実はこれは日本人エンジニアとでも起きたことがあるコミュニケーションミスでした。
いつできる?これできる?と軽く聞いてしまうことがあるのですが、それは今やって欲しい、ということではなく、受注可能かどうか、実装スケジュールの調整のために大体のボリュームを確認したいだけなんですよね。具体的な日時やYES or NOを知りたい。急かしてるわけではないのです!
スケジュール感覚や着手開始のズレは、立場の違いかもしれない
次に、単なる日本語の言い回しの問題だけじゃないということ。
ディレクターは納期やスケジュール管理をして予定通り進めることへの意識が高くなりますが、エンジニアにはあまり重要視されていない可能性がありました。
また、発注後に着手する、という流れもあるため、発注前にエンジニアに作業させてもいけません。
ディレクターとしては流れを意識していますが、エンジニアとは感覚がズレることもあるなと思いました。
これから試したい工夫
今回の件についてChat GPTにも聞いてみました。
考察:なぜこうなるのか
- 単語の意味だけでなく、文脈や前提が違う
- 「どのくらいの時間でできるか=着手OKと判断された」
- 日本語独特のあいまいさ(「このくらいでいけそう?」みたいな表現)も、誤解の原因になりやすい
解決策
- 「この作業、ざっくりでいいので所要時間を教えてください」など、より具体的に
- 「今すぐやってほしいわけではないですが、見積もりのために聞いています」と補足をつける
- Google翻訳などのツールで補助しつつ、なるべくシンプルな日本語を使う
- 定型フォーマットを用意しておく(例:「作業名:〇〇/所要時間(目安):〇時間」など)
とのこと!なるほど!
確かに「質問」ではなく「確認」する言い方にするのは大事そうです。
また、日常で使う日本語にあいまいな表現があるのだということも改めて気づきました。
大体のボリューム感を知りたい、とこちらが思って別の言葉で伝えても、その感覚をチャットの文面から読み取るのは日本人でも難しいと思います。
「大体・なんとなくのボリューム感を知りたい」とストレートに言うことが大事そうです。
そして、ビジネス用語の「工数」という単語を外国人エンジニアにも解説する必要もありそうです。
「見積のために工数を教えてください」と言えたら簡単!むしろそれが一番大事かも!
「工数」以外にも、プロジェクトの流れと、自分の役割ポジション、そこに出てくる専門用語なども合わせて、業務の全体像をまとめておく必要がありそうです。外国籍エンジニアに限らず新入社員にとっても必要な資料になりそうです。
おわりに
言語や文化の違いがある中で、一緒にプロジェクトを進めていくのは決して簡単ではありません。 でも、だからこそ気づけることや、工夫のしがいがあるなと思います。
日本語でコミュニケーションを取ってくれる外国籍エンジニアのみなさん、いつもありがとう!
私も分かりやすいストレートな日本語を使うよう心がけて、覚えて欲しい言葉もお伝えしながら、今後もより良いチーム作りをしていきたいです。