concrete5 で多言語サイトを管理:インターフェースの翻訳

菱川拓郎
菱川拓郎

コンクリートファイブジャパン 菱川です。

concrete5 には標準で多言語サイトを構築するための機能が搭載されています。concrete5 はMITライセンスで公開されているオープンソースソフトウェアですので、無料で多言語サイト構築機能が手に入り、特別な追加プラグインのインストールなしに利用できるというわけです。これは concrete5 の大きなアドバンテージかと思います。

 

弊社では、そんな concrete5 の機能を活かして、多言語サイト構築のご依頼を多くいただくのですが、お手伝いをしていてこの機能は非常に楽だなと思うのがサイトインターフェイスの翻訳機能です。concrete5 では管理画面内で、インターフェイスの翻訳を管理することができます。

画面キャプチャ:サイトインターフェイスの翻訳:言語の一覧

文字列を再読み込み」ボタンで、concrete5 にインストールされているテーマやブロックのソースコードを検索し、翻訳可能な文字列を抽出してくれます。また、「ファイルに保存」ボタンで、concrete5 がシステムで使用する mo ファイルにコンパイルして、自動でサーバー上に設置してくれます。

また、この画面から各言語の翻訳の進捗状況が一目で分かります。鉛筆ボタンをクリックすると、翻訳作業画面に遷移します。

 

画面キャプチャ:サイトインターフェイスの翻訳:翻訳作業画面

この翻訳作業画面が使いやすいんです。左カラムにオリジナルの文字列が表示されますので、クリックすると右カラムに「翻訳する」ウィンドウが表示されます。この「翻訳」欄に訳語を入力し、「保存して続ける」ボタンをクリックするだけです。

翻訳できる文字列は、原文、訳文、コンテキストで検索できます。検索はJavascriptで動的に行われ非常に快適です。

翻訳が終わったら右上の「ファイルに保存」ボタンをクリックして、翻訳ファイルをコンパイルできます。

 

以上の翻訳作業を行うには、オリジナルの文字列がどの言語で書かれているかを指定する必要があります。通常は、英語に設定します。

画面キャプチャ:言語セクション

このような翻訳作業は、PoEdit などのソフトウェアで行うことが多いと思いますが、作成した翻訳ファイルをサーバーにアップロードする手間がかかります。concrete5 なら、管理画面のこのページにアクセスできる権限を持ったユーザーアカウントを発行すれば、サーバーへのアクセス権がなくても翻訳作業を行い、即座にCMSに反映させることができます。

 

他にも、concrete5 は多言語サイトの構築に便利な機能があります。弊社では、グローバルサイトの構築に必要な要件定義や、翻訳のマネジメント方法のコンサルティングから、実際の開発作業までトータルで支援させていただいております。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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