当社では四半期に1回、リモート勤務の社員も皆で集まって全社レクリエーションを実施しています。内容は合宿だったり、飲み会だったり、観光だったり、各回持ち回りの担当者が内容を決めています。そんなレクリエーションの機会を利用して、昨年12月にDIC川村記念美術館に訪問してきました。
DIC川村記念美術館は、25年4月1日からの休館が報道され、昨年大変話題になりました。その動向が注目され、存続の署名活動も行われましたが、昨年末に規模の縮小と東京都内への移転が発表されました。弊社は2019年からDIC川村記念美術館の公式サイトで採用されているConcrete CMSの保守サポートでお手伝いをさせていただいているご縁がありますので、佐倉の美術館に訪問が可能なうちにぜひ訪れたいという思いがあり、社員総出での訪問となりました。
都内からそれなりに距離もあるということで、もともと子どもが大きくなったらゆっくり訪れたいなと思っていたところ、なかなか訪問していなかったのですが、もっと早く何度も行けばよかったなと後悔しています。それくらい、他の美術館と違う、ここにしかない素晴らしい体験をさせてもらいました。自然の中にある特別感、美しい設計の建物と調和した展示、コレクションの豪華さ、全てに圧倒されました。これだけ豪華なコレクションに次から次へと出会わせてくれる体験は、おそらく移転後には味わえないのだろうなと思うと残念に感じます。色々な方が絶賛するロスコ・ルームも、まさに体験アート。移転してもこの部屋だけはなんとか残してほしい…!
さらに衝撃を受けたのが企画展の西川勝人展でした。作家自らが空間の使い方までプロデュースした展示は、歩きながら絶えず違う感情を呼び起こす未知の鑑賞体験を味わえました。ゆったりと歩く速度を変えたり、立ち止まったり、角度を変えてみたり、じっくりと作品に向き合えるのは実に贅沢な時間の使い方でした。また、美術館賞を通して良い時間を共有することで、チームの絆も深まったと思います。企業の方にもぜひお勧めしたいと思います。
現在は、休館前最後の企画展示『DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然』が開催されています。約180点のコレクション作品が一堂に会する最後の機会ですので、ぜひこの機会を逃さず、皆さんに訪れてほしいと思います。
- 開催中の企画展 | DIC川村記念美術館
- DIC、川村美術館を都内に移転 作品数を4分の1に削減 | 日本経済新聞
- 【プレビュー】休館前最後のコレクション展示「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」DIC川村記念美術館で2月8日から | 美術展ナビ