Concrete CMS(旧称 concrete5)の新しいバージョン「9.2.9」「8.5.17」がリリースされました。
メンテナンスリリースとなりますので、新機能の実装はありません。今回の主な変更はリニューアルする新しいマーケットプレイスの告知が組み込まれた点です。マーケットプレイスが新しくなることと、既存のアドオン・テーマの適用を5月15日までに完了するようアナウンスするモーダルがアップデート後に表示されるようになりました。詳しくは、昨日公開したブログ記事「Concrete CMSのマーケットプレイスにてver.8アドオン・テーマの取り扱い終了のお知らせ」も参考にしてください。
弊社でアプリケーション保守サービスにご加入いただいている方のサイトで利用しているアドオン・テーマについては、弊社で旧マーケットプレイスからの最新バージョンのダウンロードを進めています。ご加入いただいていない方で、まだバージョン9にアップデートできていない場合には、今のうちにバージョン8対応のアドオン・テーマを旧マーケットプレイスから取得しておくことをお勧めします。
新マーケットプレイスの告知以外に、9.2.9は機能改善とバグフィクスが含まれます。また、8.5.17はバグフィクスのみです。今回のリリースにセキュリティ脆弱性の修正は含まれません。
9.2.9の主な機能改善
- APIインテグレーションの設定画面のリダイレクトURIが複数設定できるように改善されました
- エクスプレスオブジェクトの不要なインデックステーブルが作られ、アップグレードに失敗する問題が改善されました。
- ファイルアップロード画面にドラッグ&ドロップでアップロードする際の256MBの制限が解除され、4GBになりました(PHPのアップロード制限が常に優先されます。PHPのアップロード制限より少ない制限がかかる場合があった点の改善です)。
9.2.9の主なバグフィクス
- エクスプレス詳細ブロックがあるページの再インデックスが失敗するバグの修正
- ページリストのトピックでの絞り込みがカテゴリーの場合に動作していなかったバグの修正
- ページタイプの公開方法の設定の「特定ページ配下にページを表示」オプションが動作していなかったバグの修正
- ブロックのカスタムCSSクラスの設定で、Tailwindなどが使っているコロンが使えなくなっていたバグの修正
- マルチサイトが有効になっている場合に、フォームの送信後リダイレクトページが正しく動作していなかったバグの修正
- ページの公開日や属性のカレンダーが翻訳されていなかったバグの修正
9.2.9の開発者向けアップデート
- SEOCanonialクラスにgetIncludedQuerystringParametersメソッドが追加されました
8.5.17のバグ修正
- CollectionSearchIndexAttributesがページバージョンの承認を経ずに更新されてしまうバグの修正
今回のリリースでは、弊社エンジニアが行なった6件のバグ修正が含まれています。また、その他のバグ報告でもリリースに貢献しています。これらはアプリケーション保守サービスにご契約いただいている皆様からのご協力で成り立っております。いつもありがとうございます。バージョンアップ作業の代行をご希望の方は、弊社のアプリケーション保守サポートサービスもご検討ください。