Mautic で最新の翻訳に更新する方法

菱川拓郎
菱川拓郎

コンクリートファイブジャパン 菱川です。

オープンソースのマーケティングオートメーションツールの「Mautic」を日々使っています。キャンペーンが自動で動いていくのは、なんだか気持ちいいものですね。

さて、Mautic を使っていく中で、まだまだ日本語ユーザーが少ないため、翻訳の間違いが目に付きます。翻訳の改善はユーザーに開かれており、Transifex から行うことができます。

私も、日々気づいた翻訳間違いを修正しているのですが、その最新版の翻訳を適用する方法のメモです。

 

方法1:公式ドキュメントに記載されている方法

  1. Mautic のルートディレクトリに、translations というディレクトリがあります。この中身を削除します。
  2. Mautic の設定画面に行き、画面の言語を選択して保存します。
  3. 選択した言語の翻訳ファイルが自動的にダウンロードされます。

ただし、この方法では1日前に同期されたデータが取得されますので、さっき修正した翻訳をすぐ反映したいんや!という場合は、コマンドラインツールを使う方法があります。

 

方法2:コマンドラインツールで行う方法

mautic:transifex:pull コマンドを使います(注:こちらのコマンドは、開発者向け機能のため、ダウンロード版のMauticには含まれていません。GitHub からインストールした場合の解説としてお読みください)。

コマンドの詳細を確認するには、--help オプションを使いましょう。

最新版の翻訳を取得するには、あらかじめ Transifex のユーザー名とパスワードを app/config/local.php に記載しておきます。

<?php
$parameters = array(
	'cache_path' => '%kernel.root_dir%/cache',
	'log_path' => '%kernel.root_dir%/logs',
	'site_url' => 'https://mautic.example.com',
	'install_source' => 'Mautic',
	'db_driver' => 'pdo_mysql',
...
	'transifex_username' => 'your_username',
	'transifex_password' => 'your_password'
);
$ php app/console cache:clear
Clearing the cache for the prod environment with debug false
$ php app/console mautic:transifex:pull --language=ja
リソース 'CoreBundle flashes' を処理しています
言語 'ja' を処理しています
リソースのダウンロードに成功しました
リソース 'CoreBundle validators' を処理しています
言語 'ja' を処理しています
リソースのダウンロードに成功しました
...
リソース 'MauticCloudStorageBundle messages' を処理しています
言語 'ja' を処理しています
リソースのダウンロードに成功しました
$ php app/console cache:clear
Clearing the cache for the prod environment with debug false

これで最新版の翻訳が適用されました!

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