ステイホームなGWのお供に。初心者むけ「デイリーポータルZ」の楽しみかた

菱川拓郎
菱川拓郎

日本のインターネットに君臨する老舗読みものサイト、デイリーポータルZ。名前は聞いたことある、記事は読んだことがあるかもしれないけどもしかしたら他のサイトかも。そんな初心者にもわかりやすい、デイリーポータルZの楽しみかたを紹介したくなりましたので勝手に紹介しようと思います!

 

そもそも、デイリーポータルZってどんなサイト?

毎日休みなく数本の面白い記事がアップされる娯楽サイトです。2002年から更新され続けている老舗中の老舗!

最近SNSでこんな記事たちが話題になりましたので、見たことある!という方も多いのではないでしょうか。

斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか

ホテルでよく見るキーホルダーを挿すタイプのスイッチがある生活

地味ハロウィン2020

 

なぜ紹介記事を書いているの?

実はこのデイリーポータルZは、オープンソースCMS「concrete5」で運営されており、弊社がシステム保守を行なっているんです。もともと、デイリーポータルZがニフティからイッツ・コミュニケーションズに事業譲渡される際に、CMSの移行先として選んでいただいたのがきっかけです。5ヶ月半で16年間のコンテンツを全て移行するプランを作り実行するという激しいプロジェクトでしたが、その後ありがたいことに継続して使っていただいています。

デイリーポータルZシステム移行インタビュー

実は2年半の間、ほとんど毎週のように改善がリリースされており、サイトの見やすさや表示速度、新しい企画への対応などを細かく行なっています。それでいて、ぱっと見は「ずっと変わらないいつものサイト」を維持しているのが面白く、とてもやりがいのあるお仕事です。リニューアル時からすれば3年近いお付き合いですので、少しは「デイリーポータルZをよく知っている人」として紹介することも許されるでしょう。

 

一生時間をつぶせるコンテンツの玉手箱!

デイリーポータルZのすごさは、なんと言ってもそのコンテンツ数!

トップページにヘッドラインとして毎日新しいコンテンツが更新・表示されていますが、本日時点でその数なんと27,773件!

そして、CMSのファイルマネージャーにアップロードされている画像などのファイルは、143,289点!

これだけの数の記事があるわけですから、緊急事態宣言で外に出られないゴールデンウィークはもちろん、一生楽しい気分で時間が潰せるだけの量があると言っていいでしょう。

この「楽しむ」って感情は、喜怒哀楽でもきちんと分かれてるわけですよ。四大感情の一角を占める、なくてはならない大事な感情だと思うんです。でもTwitterでは喜怒哀ばかりが目につき、「楽」って疎かにされているなと感じませんか?

「楽しむ」ってカロリーを使うので、大人になるとすごく楽しむのが大変だなと感じます。デイリーポータルZは「日常を日常のまま楽しむアイディア」が詰まっていますので、全ての大人が読むべきサイトだと思っています。

しかし、歴史の長いサイトだからこそ、どこから入っていいか分からないですし、このコンテンツ量に圧倒され、引き返してしまう方も多いんじゃないか。

そこで、知る人ぞ知るデイリーポータルZを楽しむ方法を伝授したいと思います(ようやく本題)!

 

デイリーポータルZの入り口は実はここだ!

デイリーポータルZにハマりたいあなたにおすすめの入り口…それはズバリ編集部日記です!

PCからだとサイドバー、スマホからはヘッダーの i ボタンをタップするとアクセスできます。

サイドバーにある編集部日記 スマホではヘッダーから

デイリーポータルZはやはり特殊なサイトだと思うんですよ。書いてる人の得体が知れなさすぎると言いますか。「なんでこんな記事で仕事になってるんだろう?」とか思ったことがある人は多いと思うんです。「自分には理解のできないすごい評価されるポイントがあるのかな?」とか。多分、昨今のSNSのバズ圧力に心が毒されているんだと思います。

でも、編集部日記を読むと、編集部の人たちがどういうことに面白いと思って記事を書いているのかが分かります。すると、難しく考えず、素直に面白がればいいんだな、ということが分かってとても安心します。さらに、世に送り出している当人もどこが面白いのかよく分かってなかったりするともっと安心します。

書いている人たちがどういうことに面白がってる人たちなのかが分かると、それまでは謎の記事が並んでいるだけだったヘッドラインも、急に友達がLINEで勧めてくる記事くらいに心理的ハードルが下がります!超おすすめです。

 

個人的に編集部日記を読み続けて感じた結論は、デイリーポータルZが求める面白さは地味である、ということです。いくら面白くても、体を張って無理してとった笑いじゃ続かないですし、体を張ればある程度面白いのは当たり前というか。「こんなに面白いのに地味!すごい!」という視点が大事なんだろうなと思って読んでいます。

日常は続いていくものだから、楽しいことに都度体を張ってちゃ保たないですよね。バラムツを食べる記事とかも、一見ぶっ飛んでますが、魚に興味がない一般人が無理して体張ってるんじゃなく、ライター本人にとってそれは日常で、地味な出来事なんだと思うんです。他人の地味は蜜の味、ってことです。街ののぼりを印刷会社の人と眺めながら歩く記事とかも、まさにそうなんだろうなと思います。

 

これはあくまで一個人として思うデイリーポータルZの楽しみかたです。どんな姿勢でサイトと向き合えばいいのか、あなたも編集部日記から探してみませんか?

編集部日記には実はアーカイブページが存在します。知ってましたか?

編集部日記アーカイブはこちら!

 

隠し機能?ランダムリンク

残念ながらPC版にしか存在しないまさに隠し機能、それがランダムリンクです。その名の通り、膨大な過去のアーカイブからランダムに選ばれた記事に出会える機能です。あなたの好みを分析してAIが提案したりはしません。100%運任せです。サイドバーのランダムリンクボタンからアクセスできます。

ランダムリンクボタン

クリックすると表示される怪しいインターフェース。

無限地獄

たまに404に移動するのはご愛嬌、ということで…。

 

記事が終わった後もスクロールしてほしい

記事を読み終わった後、普通のサイトであれば広告だらけですので、無意識にそのまま離脱してしまうという方も多いのではないかと思います。デイリーポータルZでは記事が終わったあとに、関連記事や、同じライターさんの記事などが表示されるウィジェットがあり、広告率が少ないため、普通に便利ですよ!

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おまけ

他にも色々とご紹介したいポイントはあるのですが、改善点も多々あることは認識しています。読者の方にとっても、ライターの方にとっても、より良いサイトにできるよう、微力ながら貢献していきたいと思っています。

この記事を読んでくださったデイリーポータルZファンの皆さんも、自分なりのデイリーポータルZの楽しみ方をシェアしてみませんか?

最後に、システム保守会社しか知らないデータをご紹介して本記事を締めたいと思います。サイトには表示されていない、直近1年間のSNS別シェア数トップ記事のご紹介です!

各SNSの性格を表しているようで面白いですよね!