Concrete CMS(旧称 concrete5)の新しいバージョン「9.2.0」がリリースされました。バージョン9系がリリースされてから初めての大きなリリースです。大きな改善点は下記の通りです。
- 編集モードの挙動が改善され、ブロックの操作が分かりやすくなりました。
- これまでベータ版の扱いだった REST API が正式にフルサポートされました。
- プロダクションモードとサイトヘルス機能:本番環境が適切に設定されているかの診断ができます。
また、日本語環境における問題を解決する新機能も含まれます。
- バージョン9から、URLスラッグの自動生成機能が、日本語のページ名から中国語読みのスラッグを生成してしまう仕様がありました。9.2.0でこれをオフにしバージョン8までと同等の挙動に戻すオプションが追加されました。
- バージョン9から、アップロードされた日本語のファイル名から中国語読みのファイル名を生成してしまう仕様がありました。9.2.0でこれをオフにしバージョン8までと同等の挙動に戻すオプションが追加されました。
弊社は、今回のリリースに含まれる3件の新機能、5件の機能改善、7件のバグ修正で貢献しました。また、それ以外にもバグ報告でも多くの貢献をしており、これらは日頃アプリケーション保守サービスをご利用いただいている各社様のご報告により成り立っております。日頃のご支援・ご協力に感謝申し上げます。
また、今回のリリースにはセキュリティフィクスが含まれます。以下は、今回のリリースに含まれるCVEの一覧になります。
- CVE-2023-28477
- CVE-2023-28476
- CVE-2023-28475
- CVE-2023-28474
- CVE-2023-28472
- CVE-2023-28473
- CVE-2023-28471
- CVE-2023-28821
- CVE-2023-28819
- CVE-2023-28820
深刻度高、もしくは緊急に分類される脆弱性はありませんでしたので、バージョン8系を対象にしたパッチは配布されません。
バージョンアップ作業の代行をご希望の方は、弊社のアプリケーション保守サポートサービスもご検討ください。
- 9.2.0 ダウンロードはこちら
- 9.2.0 リリースノート全文(英語)はこちら
- 9.2.0 リリースに合わせて公開された特設サイト(英語)
- 9.2.0 リリースノート全文(日本語)(準備中)
- バージョンアップ方法のドキュメント(英語)