株式会社ゼットン
田島華子様
複数のCMSや静的HTMLで管理されていた80以上の店舗サイトの更新作業が煩雑で、スムーズな情報発信が難しいという課題を抱えておられたゼットン様。マカルーデジタルは、Concrete CMSのマルチサイト機能を活用し、ゼットン様専用のノーコードSaaS CMSを構築。これにより、社内のご担当者様が直感的にサイトの更新・運用を行えるようになり、管理の効率化とスピード向上が実現しました。導入後も技術的なサポートを受けながら、さらなる活用を進めていらっしゃいます。
目的と課題
事業の多角化に伴い、自社の魅力を広く発信するためコーポレートサイトのリニューアルが必要でした。さらに、各店舗サイトが異なるシステムで管理され、更新作業の煩雑さが情報発信の妨げとなっていました。
ご提案内容
Concrete CMSのマルチサイト機能を活用し、コーポレートサイト・ポータルサイト・店舗サイトを統合。デザイン会社や社内ディレクターと連携し、デザイン性と運用のしやすさを両立しました。
達成成果
更新作業を簡素化し、社内で80店舗のサイト運用が可能に。直感的な操作でデザイン性を維持しつつ情報発信を強化し、Googleマップのリンク先を自社サイトへ変更することで予約時のコスト削減も期待できます。
多様な飲食事業を展開し、地域活性化や文化創造に貢献するゼットン様。代表的な事業には、ハワイアンカフェ&レストラン「アロハテーブル」やビアガーデンをはじめ国内外で80店舗以上を展開する飲食事業のほか、葛西臨海公園内での飲食やバーベキューを通した公園再生事業、ブライダル事業などがあり、売上規模は100億円を超えています。また、地域に根付いたまちづくりにも注力しており、「店づくりは人づくり、店づくりは街づくり」の理念のもとで地域貢献を目指しています。
今回のWebサイトリニューアルを担当した田島様に、プロジェクトの背景から導入後の成果、そして今後の展望について詳しくお話をうかがいました。
株式会社ゼットン
田島華子様
もともとコーポレートサイトをリニューアルしたくて立ち上がったプロジェクトでした。
近年、飲食事業の枠を飛び越えて公園再生事業などにも取り組んでいくうえで、自治体や商業施設の運営会社など、これまで以上にいろいろなお客様に会社の魅力を伝える必要が出てきました。
しかし、これまでのコーポレートサイトではそれが不十分だという思いがあったんです。サイトを更新できる担当者が限定的だったり、場合によっては外部に依頼する必要があったことで、なかなか内容のアップデートができないという問題がありました。それにデザインも古い印象のものだったので、刷新する必要があると感じていました。
お店のサイトについてもコーポレートサイト同様、更新方法が難しいことで作業できるメンバーが限定的になり、最新情報が載せられないという問題がありました。更新が滞り、集客につながらない状態になっていました。
自社のサイトより、食べログのようなグルメサイトの方が更新しやすかったんです。そのせいでお店としてもグルメサイトをメインに使うようになってしまい、予約受付にも余計な費用がかかるなど、無駄なコストが発生している状態でした。
ビアガーデンを実施している店舗が多くあるので、BEER GARDENS.JPというサイトにまとめて情報を掲載しています。SEOに強いドメインを活かし、検索経由のアクセスを店舗サイトへ誘導する役割を果たしています。
はい。MovableTypeやWordPress、静的HTMLで作ったサイトなど、いくつかのシステムに分かれていました。
都度やり方を覚えなければいけない不便さがありました。入り口も別々で煩雑ですし。
社内のメンバーがConcrete CMSを見つけてきたんです。グローバルに使われているメジャーなCMSであるということと、操作性やデザイン性の面でも扱いやすそうだと感じました。それもありマカルーデジタルさんにお声がけしてConcrete CMSをご提案いただき、機能面でまさに期待通りだと思ったんです。
最終的にはコンペで決めたのですが、マカルーデジタルさんは国内でのConcrete CMSの第一人者であるということにくわえて、価格の面でも納得感がありました。
そうなんです。コーポレートサイトはデザイン会社が入っていましたので、三社で協調して進める必要がありました。そこをうまくやってくれそうだと感じたのも、マカルーデジタルさんにお願いした理由のひとつです。
プロジェクト開始以降は週一で三社での定例を行い、各関係者と直接打ち合わせをしていただきました。ここを円滑に進めていただけたので、私は非常にやりやすかったです。
また当社内もデザインに対して思い入れが強いメンバーが多いのですが、マカルーデジタルさんには関係者との調整に十分な時間を取って進めていただけました。
柔軟に一緒に考えてくれるし、悩みにも答えてくれるので頼りになりました。こちらも「ここまでお願いしていいのかな?」と探りつつ相談したこともあったんですけど(笑)、とにかくこちらがやりたいことをお伝えすると、どうしたら実現できるか親身になって一緒に考えてくれるので、非常に助かりました。
マカルーデジタルさんはよく「できないことは基本ない」とおっしゃるんです。どうやったらできるかを常に考えてくれます。「こういうやり方ならできそうですが、どうですか」とか。難しい時でも「それをやると別のこっちができなくなっちゃうから、どっちにしましょうか」とか、常にそこまで説明した上でこちらが選択できるようにしてくれます。
Concrete CMSに関してはすごくお詳しいと感じました。とはいえそこは専門なんだからもちろんだと思うのですが(笑)、むしろそれ以外のところの知見が豊富だと感じました。
ローンチ後に、社内からサイトにアクセスできなくなるトラブルがあったんです。社外からはできるのに。普通は逆ですよね(笑)
正直、この件については私もサイトリニューアルとは関係がないと思っていたのですが…それをどう確認したらよいか分からなくてマカルーデジタルさんに相談したんです。いやな顔せず対応してくれて、問題と対応策を提案してくれました。
これ以外にも技術全般についての包括的な相談役という感じで、良きパートナーができたなと、頼もしく思っています。
私のイメージでは、一般的にデザイン性と操作性って反比例すると思うんです。デザインのカスタマイズ性を上げると操作が難しくなる、とか。
リニューアルしたサイトではそこが両立できているのが素晴らしいと思いました。レイアウトの自由度も高いです。
すごく楽になりました。ドメインやサーバーの管理もバラバラでしたが、統一することでとてもシンプルになりました。
更新はもちろん、新店舗のサイトの作成も簡単になりました。実は今回、店舗ごとのサイトの作成はマカルーデジタルさんにお願いしないで、社内で約80店舗のサイトを全部作ったんです。これができたのはシンプルな操作性のおかげです。内製することで費用も抑えられました。今後の新店舗のオープン時も社内で対応できそうです。
また、操作が簡単なので作業ができるメンバーも増えました。同じ更新内容でも作業工数が減ったことで、専任だったメンバーが他のことをできるようになったのもうれしいですね。
コーポレートサイトでは、トップページのニュースとトピック別ページで表示する最新情報の粒度を変えるなど、よりきめ細かい情報発信ができるようになりました。
お店のサイトも更新頻度が上がりましたね。まだ運用上そこまでたどり着いてはいませんが、これならお店の人でも更新できると思います。
また、お店のサイトに最新情報が載せられるようになったので、これまでグルメサイトに送客していたGoogleMapのリンク先をお店のサイトに変えたんです。まだコンバージョンまでは追えていませんが、予約時の余計なコストの削減にもつながるのではないかと思います。
ブライダルのサイトがまだ未着手なので、追ってリニューアルしていきたいなと思っています。
あとは多言語化ですね。今も一部の店舗サイトでは英語表示がありますが、インバウンドも多くなってきたので、今後もっと大々的に取り組んでいく必要があると思います。引き続き頼りがいのあるサポートをお願いしたいと思っています。